こんにちは、rt523mです^^
もうすぐ社会人になる皆さん、お待たせしました!
最近は、学生時代から株式投資とかFXとかやっている人いますよね。投資をゼミのテーマとして取り上げていた人もいるんじゃないでしょうか。
また証券会社や銀行も中学校や高校に出向いて、出張金融授業などやったりしていますよね。
でもなんとな~く、投資とか資産運用なんてウワの空、他人事だったという方もいるんじゃないでしょうか。
金融のお勉強なんてそんなもんです。でも、実際の社会に出ると一気に、現実味を帯びます。
その時に恐れず、ちゃんとした判断ができるように日ごろから学んでいきましょう。
っということで、こちらの記事では、社会人1年目になったら嵐のようにやってくる研修とかOJTとかと合わせて人事部などから、あれやこれや渡される書類の中でも、財形って何?持株会?奨励金?企業年金DCとは?などなど、言われるがままにやってしまいがちのものを1つずつ解説していきます。
新人じゃない方も、そういえば、入社した時にそんなものあったなー、っと頭をなんとなくよぎった方は是非、見ていってください。
きっと役立つ情報が見つかるはずです。
それでは本題です。
そのような人事部などから渡された書類の中にはこれから皆さんが長い間お世話になる会社の福利厚生制度がたくさんあるはずです。
昔は保養所として熱海のホテルがあったーとか、ゴルフ場があったんだぞ、とか聞きますが、それもバブル期の話。
逆に、企業は従業員にしっかりと、若いうちから将来について考え、賢く備え、安心して生活していくことを期待しています。
いわゆる、社員エンゲージメント、employee engagementってやつですね。
是非、自分の会社の制度をしっかりと理解して、メリットを最大限活用していきましょう。
結局、やった方がいいの?やらなくていいの?という結論だけ見たい方は6.まとめ(これだけ見たらバッチリ!)をご覧ください。
財形って何?
何を隠そう、この財形とやらは、給与天引きされるのであんまり気づかないのですが20年とか社会人やっているとかなりの爆発力があります。
毎月1万円を20年間、、、20年×12か月×1万円=240万円ですからね。
最初の10年を毎月1万円、給料が増えて次の10年は2万円にしたら、、、360万円にもなります。
5年ごとに毎月1万円を増やしたら、、、600万円!
(1万円×12か月×5年+2万円×12か月×5年+3万円×12か月×5年+4万円×12か月×5年)
この財形貯蓄制度(一般的には”財形(ザイケー)”と言われてます)には①勤労者財産形成貯蓄(一般財形貯蓄)、②勤労者財産形成年金貯蓄(財形年金貯蓄)、③勤労者財産形成住宅貯蓄(財形住宅貯蓄)の3種類があります。
① 勤労者財産形成貯蓄 (一般財形貯蓄)
これが一番、メジャーなやつです。
”ザイケー”やってる?とか聞かれたら基本的にこのことです。
ねぇ、財形やってる?
簡単に言うとお勤め先の企業が金融機関と契約を結んでいて、毎月、社員の給与から一定金額を控除して積み立てていく商品です。
イメージとしては、お給料をもらう前に銀行に定期預金を作っている感じでしょうか。
勤労者が、金融機関などと契約を結んで3年以上の期間にわたって、定期的に—–つまり毎月又は夏季・年末のボーナス時期などに—–賃金からの控除(天引)により、事業主を通じて積み立てていく目的を問わない使途自由な貯蓄のことです。契約時の年齢制限はありませんし、複数の契約もできます。
(出所:厚生労働省財形貯蓄制度 (mhlw.go.jp))
もちろん金額は自分で決められますので給料が少ない若いうちは少額にしておいて、お給料が増えてきたら毎月の積立額を増やす、ということもできます。
またお金を使いたいときはいつでも解約することができます。
例えば、ちょっと旅行に行きたい、かわいいドレスを買いたい、スポーツカーを買うぜ、というときに取り崩すことができて便利です。
それって自分で毎月、銀行預金すればいいんじゃないの?
むむむ、鋭い。。。
メリット1.:非課税効果
この制度を使う一番のメリットは、この後に説明する年金財形や住宅財形と元利あわせて550万円から生じる利子等に対して約20%の税金が非課税になるのです。
この非課税効果は大きかったのですが、
それは定期預金の利率が4%とか5%とかあった頃は、利子等の金額自体が大きかったので非課税効果は大きかったでしょう。
でも、今は年率で0.002%とかですからね、、、。
今となってはあんまりメリットを感じないです。
最近の低金利じゃ、あまり利子もつかないわ。
メリット2.:給与天引 (自動引落)
もう一つのメリットといえば、そうです、給与天引きですね。
つまり、会社からお給料が振り込まれる際に社会保険料とか税金とかが控除されるのと同じように、あらかじめ財形の積立額を差し引いたうえで、給与口座にお金を振り込んでくれます。
つまり、最初に設定しておけばずーっと忘れておいてOK。
あら不思議、いつの間にか240万円貯まっている!ということが良くあります。
20年間 × 24か月 × 毎月1万円の場合です。
別に10年間とか、毎月3万年とか自由に決められます。
でもでもでもでも、今って、ネット銀行とかを使えば毎月自動積立とかってありますよね。
唯一の違いは会社が半強制的に積み立ててくれるか、自分でやるかですね。
悪魔のささやきで、ちょっと今月は、、、ということはよくある話です。^^
それって自分で毎月、銀行預金すればいいんじゃないの?
メリット3.:奨励金制度
お勤めの企業によっては”奨励金制度”といって、財形制度を活用しやすくしたりしています。
例えば、毎年の積立額12万円(毎月1万円のケース)に対して5%の奨励金をつけたりします。
12万円 × 奨励金5% = 6,000円
たったの6千円か・・・。
でも、この6千円も捨てたもんじゃありません!
銀行預金0.002%に比べたら2,500倍ですからね!
銀行に2,500年預けた場合の利子見合いを会社が支援してくれているのです!ありがたい!!(というか、銀行預金って何なのよ・・・)
メリット | 利子等に対して非課税効果がある | でも、今の低金利ではイマイチかも・・・ |
給与天引きのため手続きが楽ちん | 銀行とかで自分で設定できるじゃん・・・ | |
奨励金制度がある | ちょっとパンチに欠けるなぁ・・・ |
この財形制度は企業によっていろいろと異なります。
是非、お勤め先の制度を一度、調べてみましょう。
② 勤労者財産形成年金貯蓄(財形年金貯蓄)
これは、将来の老後のために若いうちにコツコツと貯めておくものです。
利子等に対する非課税効果はあります。
55歳未満の勤労者が金融機関などと契約(1人1契約)を結んで5年以上の期間にわたって、定期的に賃金からの控除(天引)により、事業主を通じて積み立て、60歳以降の契約所定の時期から5年以上の期間にわたって年金として支払いを受けることを目的とした貯蓄のことです。利子等に対する非課税措置(※)があります。
(出所:厚生労働省財形貯蓄制度 (mhlw.go.jp))
年金については、この年金財形以外にもいろいろと制度がありますのでこちらの記事をご覧ください。
③ 勤労者財産形成住宅貯蓄(財形住宅貯蓄)
これは、夢のマイホームを買うときのためのものです。
一般財形や年金財形と同じく利子等に対する非課税効果があります。
55歳未満の勤労者が金融機関などと契約(1人1契約)を結んで5年以上の期間にわたって定期的に賃金からの控除(天引)により、事業主を通じて積み立てていく持家取得又は持家の増改築(リフォーム)等を目的とした貯蓄のことです。利子等に対する非課税措置(※)があります。
※財形年金貯蓄、財形住宅貯蓄に係る利子等に対する非課税措置
財形年金貯蓄と財形住宅貯蓄あわせて元利合計550万円(財形年金貯蓄のみの場合で、生命保険又は損害保険の保険料、生命共済の共済掛金、簡易保険の掛金等に係るものにあっては払込ベースで385万円)から生ずる利子等が非課税とされます。
(出所:厚生労働省財形貯蓄制度 (mhlw.go.jp))
ズバリ、結論!
財形は自分で積み立てる意思が弱い方はやるべし!
持株会って何?
次は、従業員持株会です。
これは財形と同じように、毎月の給与から天引きで自分が勤めている会社の株式を付与される制度です。
もちろん金額は任意に設定できるので、例えば毎月1万円の積み立てを行っているとしたら1万円分の自社株が付与されていく仕組みです。(単元未満でもOKです)
これまた財形制度と似たような感じで積立金額に対して一定の奨励金を付与している会社が多いようです。
例えば、毎月1万円の積立金に対して20%の奨励金をつけて、合わせて12,000円分の株式を付与するなどです。
中には100%の奨励金を付与している企業もあるようです!すごいですね、2倍になりますね。
持株会に加入するメリットとデメリットを簡単にまとめてみました。
メリット | ・奨励金がつく (いくらかは企業によります) ・少額から株式投資ができる (単元未満でもOK) ・給与天引きのため半強制的に資産形成ができる ・会社の業績に貢献して株価が上がれば給与以上のメリットを得られる |
デメリット | ・株主優待を受けられない ・売りたいときに売れない ・会社が倒産したら価値がゼロになっちゃう(お給料ももらえなくなる) |
この中でも「会社の業績に貢献して株価が上がれば給与以上のメリットを得られる」というのは魅力的だと思います。
その逆が「会社が倒産したら価値がゼロになっちゃう(お給料ももらえなくなる)」なのですが。
皆さんがお勤めの会社の行く末、またご自身がどのようなポジションで会社に貢献できるのか次第でこの判断は大きく変わると思います。
むしろGAFAMや投資銀行など名だたる外資系企業などでは、生活に最低限必要なキャッシュ以外は自社株式で報酬を支払っている企業が多いようです。(もちろんポジションやタイトルによります。)
でもその分、景気が悪くなり会社業績が落ち込んだり、個人のパフォーマンスが芳しくないとリストラの対象になることもあります。
ちなみに、ベンチャー企業では”持株会”というわけではないですが、お金がなくて社員にお給料を払えない代わりに、その会社の株式を付与するストックオプション制度が導入されたりしています。
これは社員みんなで頑張って会社を成長させて、会社をIPOさせて今までの社員の努力に報いたい、というものです。(IPO:Initial Public Offering、新規株式上場のことです)
確かに未上場会社の場合には売りたくても売れないし、現金でお給料をもらった方がいいという考えもありますが、ベンチャー企業で大きく成長させてユニコーンになっていったら金銭以上の”経験と実績”というメリットがありますよね。
それに加えて、付与された株式が何十倍にもなったらまさにJapanese dreamですね。
ズバリ、結論!
持株会は、お勤め先に”オールイン”の覚悟があればやるべし!
社会人になったら保険っているの?
次は、保険です。
なぜか気づくと執務フロアに保険会社の人がいたことありませんか?
そうそう、その生保レディの方です。
うちの会社は保険会社じゃないのに、なんでいるんだろう?
今日も会社のカフェテリアにいて、アンケートとかチラシを配っていたわ。
「社会人になった」 = 「保険が必要」というわけではありません。
生命保険もあれば、医療保険もあれば、火災保険やらペット保険やら。
世の中にはたくさんの保険がありますが、その分、いい保険も悪い保険もたくさんあります。
結婚して配偶者ができた、子供が生まれた、マイホームを買った!などのライフステージが変わる際に保険に加入あるいは見直しをするのが一般的です。
基本的には入社したからと言ってすぐに保険に加入しなくても、ゆっくり調べながら検討していくのが良いですね。
でも、お勤め先によっては”団体保険”は個人で加入するより保険料がお得だったりします。
すぐに加入しなくても、その団体保険の資料などはよく目を通しておきましょう。
ズバリ、結論!
保険は急いで加入せずに情報収集をすべし!
年金DCって何?
年金ってよく聞くけどいまいち、仕組みがわからないですよね。
”年金保険”とか”企業年金”とか”iDeCo”とか。。。
そんな疑問を解説しましたので、↓↓↓是非、ご覧ください。
お勤め先の年金制度によってさまざまではありますが、加入できる制度が用意されていたら是非、入りましょう。
最大の魅力は運用成果に対して全額非課税扱いになります。
例えば、毎月1万円を想定利回り5%の投資商品で30年間積み立てていくと合計で832万円になります。
そのうち元本部分は360万円(= 1万円 × 12か月 × 30年間)ですが、運用収益は472万円にもなります。この472万円に対して税金20%(約94万円)から掛からないのは大きいですね!
(出所:資産運用シミュレーション : 金融庁 (fsa.go.jp))
ちなみに、上のグラフは金融庁のウェブサイトにあるシミュレーションツールで簡単に見れます。
しかも”将来いくらになる?”という上のグラフのように将来いくらになるか、というだけでなく、目標金額を設定してそのためにいくら積み立てる必要があるか、あるいは何年間かかるか、ということをシミュレーションする”毎月いくら積立てる?”や”何年間積み立てる?”機能もあります。
こういうツールをポチポチいじりながら感覚を養うだけで皆さんの金融リテラシーは間違いなく向上します!
それでは、結論です。
ズバリ、結論!
年金DCは超長期投資と心得て投資商品を検討すべし!
給料もらったら貯金した方がいいの?
最後に、頑張って働いて手にしたお給料についてです。
新しいiPhoneを買ったり、ゲーム課金をしたり、お洋服を買ったり、友達と遊びに行ったり、おいしいものを食べに行ったり、会社の飲み会に行ったり、っと正直、お金はいくらあっても足りません。
歳を重ねてお給料が増えても、足りません。
新人の時なんか、学生時代のバイト代より手取りが少ないこともよくある話です。
モノの本によれば理想はお給料の10%を貯金に回すことのようです。
銀行に貯金するのではなく、NISAにしましょ~。
いやいや、ムリムリムリムリ!
そんなのできるわけないじゃん。
給料が安いうちはムリよね。
もう少し増えてからにします。
まぁ、もう少しだけ話を聞いてください。
まぁまぁ、そう言わずに話を聞いてください。
もし額面の10%が大変だったら、手取りの10%でもOKです!
例えば、毎月額面で20万円なんだけど、手取りで15万円だったとしたら、15,000円だけ貯金に回すというものです。
それでもムリ!っという方。大丈夫です。
1年目は5%にしてもいいです。
あるいは5,000円でもいいです。
正直、金額はいくらでもいいのです。
唯一の秘訣は最初からやる、です。
後でやるとか言っても、絶対にできません!
ズバリ、結論!
お給料の10%をNISAで運用すべし!
NISA?っという方は↓↓↓こちらへどうぞ。
まとめ(これだけ見たらバッチリ!)
- 財形:自分で積み立てる意思が弱い方はやるべし!
- 持株会:お勤め先に”オールイン”の覚悟があればやるべし!
- 保険:急いで加入せずに情報収集をすべし!
- 年金DC:超長期投資と心得て投資商品を検討すべし!
- 貯金:お給料の10%をNISAで運用すべし!
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